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DSKとは(CCS)とは


 DSKとはDSP Starter Kitの略で、テキサス・インスツルメンツ(TI)から発売されているDSP評価ボードです。これには、ボードのほかに開発環境が提供されており届いた日から実験を行うことができます。USBポート経由して接続するため、ノートパソコンでも使用可能です。
現在TIから複数のDSKが発売されていますが代表的なものは以下のDSKです。
 C6713DSK / C6416DSK / C6455DSK
 C5510DSK / C5416DSK
 F2808DSK / F2812DSK / F28335DSK
(リンク) テキサス・インスツルメンツの開発キット/ボード

・C6000シリーズは高性能DSPで、アルゴリズム研究、基礎研究など大学の研究室、企業の研究開発部門にて多く利用されています。
・C5000シリーズは低消費電力DSPで、製品化を視野に入れた研究・開発時に多く使用されています。
・F2000シリーズはオンチップのAD変換、PWM出力などのペリフェラルが内蔵されており、デジタルサーボ、デジタル電源などに多く使用されています。

いずれも、評価ボードと一緒にCCS(Code composer Studio)というWindowsベースの優れた統合開発環境が用意されています。Cコンパイラ、リンカ、エミュレーション機能だけでなく、ライセンス・フリーのDSP/BIOSというリアルタイムOSも付属しておりマルチタスク処理の管理を行ったり、リアルタイムシステムの解析も行うことができます。

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以下に個別に紹介します。
・C6713DSK
 浮動少数点DSP C6713 225MHz搭載、16MBytes SDRAM、
 512KBytesフラッシュ・メモリ搭載、ドータ・ボード拡張用コネクタ、
 AIC23ステレオ・コーデック

・C6416DSK
 固定少数点DSP C6416T 1GHz搭載、16MBytes SDRAM、
 512KBytesフラッシュ・メモリ搭載、ドータ・ボード拡張用コネクタ、
 AIC23ステレオ・コーデック

・C6455DSK
 固定少数点DSP C6455 1GHz搭載、128MBytes DDR2、
 4MBytesフラッシュ・メモリ搭載、ドータ・ボード拡張用コネクタ、
 AIC23ステレオ・コーデック

・C5510DSK
 固定少数点DSP VC5510 200MHz搭載、8MBytes SDRAM、
 512KBytesフラッシュ・メモリ搭載、ドータ・ボード拡張用コネクタ、
 AIC23ステレオ・コーデック

※初めてDSKを利用される人には、C6713DSKがお薦めです。
・浮動小数点であるため、アルゴリズムの確認が行いやすい。
・高性能
・Windowsベースで使いやすい開発環境。
・DSP/BIOSが付属している。
・増設メモリ(SDRAM)が搭載されている。
・書籍、ドキュメントが充実している。




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